窪田空穂将棋教室 八代小分校


石川先生へ

4年竹組 W

石川先生参かん日のときに来てしょうぎを教えてくださってくれてありがとうございました。ぼくは石川先生、いい島先生が来る前心の中で、

「本当にプロが来るのかなあ。ゆめじゃないよなあ。」と友達と話し合ったり、ゆめじゃないかをたしかめるために友達とつねり合ったりしました。(笑)

 プロが来たときにぼくの心がはれつしそうなぐらいきんちょうしていました。そしてまず、プロ同士のたたかいでどちらもゆうせいでしたね。あの後にどちらがかったのでしょうか?

リレー対局のときは、二十七手でちょうど負けてくれてありがとうございました。27手だとちゃんと計算してあってすごいなあと思いました。

参かん日の後の学級こん談会の一時間の間一人一人にきちんと教えてくれましたね。ぼくは石川先生のほうに行って対局をしました。二回もやったけど二回とも詰みで負けてしまいました。そこであらためてプロき士は強いのだなあ。と感じました。石川先生がやっていた矢ぐらが強かったですね。ぼくは矢ぐらを早くおぼえて石川先生みたいにすごく強くなりたいなあと思っています。

 石川さんは一人一人わかりやすいせつ明で対局をしてくれました。時にはぼくが

「プロー」とよぶと、

「はいよ、プロは二人いないからね。」とおもしろいことを言ってくれたり、しつもんにも進んで全部答えてくれました。

 石川プロわざわざ東京からぼくたちのために来ていただきありがとうございました。ぼくは、このきかいをきっかけにしょうぎがもっと好きになりました。これでしょうぎが強くなりました。本当にありがとうございました。



窪田空穂将棋教室 屋代小分校

分校をお手伝いくださった日本将棋連盟塩尻支部の先生からのご寄稿です。

平成22年7月9日(金)今回は千曲市の屋代小学校に、石川七段と飯島六段に来て頂きました
窪田空穂将棋教室だけでなく、県内の普及に対しても意欲的に活動下さって、大変ありがとうございます
 当日は生憎の空模様でしたが、東京と比べるとかなり涼しかったらしく、その点も大変喜んでいただけました

屋代小学校は130年以上も歴史のある由緒ある小学校で、県内で6番目に建てられたという、創建当時の建物も残されています

当日は4年たけ組の参観日の特別授業として行われました
企画して下さった中村先生は、教室に将棋の盤駒をおいて、子供達が自然と親しめる環境を作って下さっています
(僕も中村先生に教わりたかった~(笑))
その効果で、4年生にしてクラス全員が強豪という、素晴らしい環境が整っていました
こうした環境を目の当たりにすると「場」の大切さを痛感します
ぜひ、他の学校にも広まってほしいと思います
ちなみに、中村先生は今、隣のクラスにも普及中だそうです(笑)

 


石川先生が「こんにちは」と教室に入ると、みんな元気に「こんにちは~」と挨拶を返してくれました
授業参観ということもあり緊張していたかな

というよりも、後ろに控える保護者の方々が緊張なさっていたかもしれません(笑)



紹介に続いて早速模範対局です
まずは目上の方が駒を取り扱うことから、作法について丁寧な解説がありました
また、礼儀については、「お願いします」「負けました」「ありがとうございました」と挨拶をすることが大切です
「負けた時はちゃんと挨拶して、その一局をきちんと終わらせましょう」と飯島先生から教えていただきました

駒を駒箱から取り出すと大歓声があがりました
普段使っている駒とは違う綺麗な駒が出てきて驚いたようです
(ちなみに、これは塩尻支部の山下先生のものを借りてきました)
石川先生から、彫り駒、彫り埋め駒、盛り上げ駒について説明を頂きました
どれが一番良い駒か…覚えているかな?(笑)

駒を並べ始めると、やはり静まり返ります
プロが放つ緊張感に飲み込まれてしまいますね


飯島先生による目隠し将棋です
代表に出てきた児童は、みんなから推薦されるほどの腕前です
飯島先生も平気な感じで対局していましたが、内心はドキドキものだったとか(笑)
終わってから、かなり緊張していたと教えてくれました

その児童は、さすがに選ばれるだけあって、飯島先生が首を捻る仕種が何回も目につきます
対局は時間の関係もあって、指しかけで終わりましたが、大変な熱戦でした
が、しかし
プロはもっとすごいんだぞ!
というところを見せてあげたかったので、終局場面の9段目の駒を言ってもらうことにしました

すると1筋から駒を言い当てるたびに歓声が♪

最後の桂馬、香車は最初の配置のままであるにも関わらず、学校中に響き渡る大歓声でした(笑)

プロは本当にすごい!

本当にすごいのはここからで、最後に飯島先生がお互いの持ち駒を言い当てると、教室中に歓声があがりました


続いてはリレー将棋です

(実は本当にプロの至芸が見れたのはここでした)

四人ずつ順番に並んで一手指すごとに交代です

指す前に「お願いします」
プロが指したら「ありがとうございました」
と挨拶を忘れないように
途中、石川先生が代わってから好手連発でプロを追い詰めると、最後は飯島先生の玉が一手詰めの局面まで来ました
と、ふと見ると、なんと!クラス27名の最後の一人ではないですか(驚)

きっちり全員と指して、しかも最後の人に詰まされる

これは見事な終結でした

さすがプロはすごい!
みんな、プロやクラスメート、保護者を前にかなりあがっていたみたいです
どう指して良いかわからない子はいませんでしたが、緊張で手が出ない様子でした
そんな時はクラス中からアドバイスの声があがります
それにしてもみんな良い手がわかってますね


授業の最後は質問で締めくくりです

一つ目の質問
「どうして将棋を始めましたか?」

石川先生は「気が付いたらずっと続けていました」

飯島先生は「面白くて続けました。だから、きっと良いことがあるので、みんなにも、好きなことを続けてほしい」

二つ目の質問
「将棋が強くなる秘訣は?」

石川先生は「本を読んでその戦法を勉強すること」

飯島先生は「一日10時間は将棋の勉強をすれば強くなります」
10時間っ!?
みんなも驚いてました

最後の質問
「羽生先生もそうですが、どうしてプロの先生はメガネをかけている人が多いんですか」

これは両先生とも顔を見合わせて、石川先生「どうしてですかねぇ。う~ん、将棋ばかりだと目に悪いので外で遊んで下さい。バランスが大事です」

授業後は希望者を集めて多面指しです
やはり、竹組の児童はほとんど参加してくれました

テーブルを三つ囲み中心に可動式の椅子をおいて、9人の児童を相手にぐるぐると指導対局です
さすがにプロはすいすいと指しこなして行きます
実は私も少しお手伝いしましたが、6人も座られるとてんやわんやでした(笑)
それにしても、男子女子の分け隔てなく、みんなが将棋を指せるという環境は素晴らしいと思います
様々な交流が簡単に出来るという将棋の魅力が改めて実感されました



今回の屋代小学校での交流は、和気あいあいとした楽しいものでしたが、そうした中で礼儀作法の大切さを実践出来る、大変貴重な時間だったと思います

 


窪田空穂将棋教室 上山田児童館分校

上山田児童館訪問

屋代小学校が終わって、すぐに駆け付けました
昨年も来たことがありますが、大変元気な子供達が多く、今回も圧倒される思いでした

ここでは数名の地域のボランティアの方が中心に活動されていて、こうした取り組みを見習わなければならないと痛感させられました

先生はい(^O^)/指したよ~」
でも、さすがは石川先生
ゆっくりと慌てることなく一人一人に丁寧な指導をしてくれています

この子は低学年ながら八枚落ちでプロをやっつけました
将来はどのくらい強くなっちゃうのかな


この児童館で使われている盤と駒です

この日は近くの強豪小学生も来てくれました
石川先生と大熱戦を展開して、ここだけ空気が変わっていました(笑)
プロに自分の得意としている戦型をぶつけて、感想戦ではプロの実戦例をもとに貴重な変化を教えてもらう
なんて羨ましい状況でしょう

僕も小学生時代にプロと出会ってたらもっと強くなってたかなぁ…(笑)


飯島先生のテーブルもみんな相談(?)しながら倒す気満々で向かって来ます(笑)


飯島先生はある将棋漫画の監修をされていて、帰りの道中でたくさん面白い話が聞けました♪
皆さんも単行本になったらぜひ購入して下さい
「王狩り」というタイトルですが、プロを目指す少女が主人公です

みんな真面目に指して疲れていても、率先して片付けを手伝っていました
きっと普段からお手伝いが出来ているんですね
素晴らしい駒なので、これからもちゃんと数えて入れて下さいね

 

最後はみんなで記念撮影です
みんな満面の笑みですね
この時間がどれほど楽しいものだったか、この写真だけでわかってもらえると思います

児童館の職員の皆様、地域のボランティアの皆様、保護者の皆様、今回の楽しい機会を作っていただき、ありがとうございました



また、石川先生、飯島先生には長い時間の熱心なご指導、お疲れ様でした
これでまた長野県に将棋の楽しみを通して、いろいろな教えが広まったと思います
ありがとうございました